2021年2月14日日曜日

JELADO 301XX、WAREHOUSE DEAD STOCK BLUE 1000XXをヴィンテージと比較してみる (その3 JELADO 301XX)

  前回は、2020年秋に発売されたジェラード 301XXをシルエットと生地の2点から見ていきました。その投稿の前から穿き込んで来ましたが、約3ヶ月ほどが経過しましたので、現状をご紹介していきたいと思います。サイズがやや大きかったため、ノリ落としのためのファーストウォッシュ後、自宅のガス乾燥機で乾かしています。また、この写真を撮る前にセカンドウォッシュをしています。洗剤は、2回の洗濯ともBEYONDDEXXを用いました。


 まずは、全体の写真から。

全体

うっすらと見えるヒゲ

同じくうっすらと見えるハチノス

 ほぼ毎日履いていましたが、所詮3ヶ月しか経過していないため、あまり目立った色落ちはしておらず、ヒザ頭の部分がほんの少し色落ちして、うっすらとヒゲとハチノスが付いている程度です。最初の2ヶ月まではほとんどヒゲ・ハチノスは見えませんでしたが、その後、急激にアタリが目立ち始めました。おそらく色落ちが激しくなるちょうど前ぐらいの頃合いかと思います。

 色落ちの度合いや違うのですが、ジェラード301XXの生地とデッドストックから穿き込んだギャラ入り紙パッチの生地、ユースドで購入したギャラなし紙パッチの生地を比較した写真です。

ジェラード301XXの生地の拡大写真


ギャラ入り紙パッチ期の生地の拡大写真

ギャラなし紙パッチ期の生地の拡大写真

 ジェラード301XXは色落ちが十分でないため確たることは言えないのですが、今の状態では点落ち・粒落ちよりも、縦落ちが目立つように窺えます。
 発色については、写真ではうまく表せなかったのですが、実物はかなり赤みの強くなっています。これは、糊を落とす前から見られましたが、色落ちしてよりその傾向が強くなったように感じられます。
 前回のブログでは、生地の色について
ギャラ無しのXXやBIG Eに見られるよなう色合いに近いと思われ、むしろレプリカらしさに乏しいかな?という印象を受けました。
と述べましたが、現段階では、生地の色合いだけでなく色落ちの様子についても、ジェラード301XXがターゲットにした年代(1950年代はじめから半ばまで)よりも新しい1960年代の生地に近いように感じられます。また、他のレプリカブランドのものに比べると、スラブ感が誇張されておらず、地味に映ってしまいます。レプリカジーンズのファンには、強いスラブ感を求める人が多いと思いますが、そういう方には物足りなく感じられるでしょう。
 前回のブログでも述べましたが、特筆すべきは生地の質感で、柔らかくしなやかな風合いでありながらもコシがあり、穿き進めていくにつれてヴィンテージに近いという印象がますます強くなりました。この点は、他のレプリカブランドではなかなか見られない特徴であり、セールスポイントかと思います。
 ちなみに、ファーストウォッシュ+乾燥機+セカンドウォッシュでの縮みによるサイズ変化は、次のとおりとなりました(ウエストは表記28インチ)。
 
        縮み前   縮み後
ウエスト    76cm   69cm
ヒップ     101cm   99cm
前股上    32.5cm   31cm
後股上      42.5cm  39.5cm
ワタリ     29cm   27cm
股下      90cm  82.5cm
総丈     122.5cm  112.5cm

 これからももう少し色落ちをさせて生地の真価を見ていきたいところです。だいぶアタリが出てきました。3か月といえども洗わずに穿き続けるというのは、衛生面の問題もさることながら苦行でもあるので、これからは洗濯の頻度を上げてきれいめに穿いていこうかと思います。
 とはいえ、プログでは、ウエアハウスの1000XXも取り上げていますので、その穿き込みもしなければならないのですが、しばらくは、同時並行で色落ちの具合を見ていきたいと思います。

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