2021年8月26日木曜日

JELADO 301XX、WAREHOUSE DEAD STOCK BLUE 1000XXをヴィンテージと比較してみる (その4 WAREHOUSE 1000XX)

  2回にわたってヴィンテージリーバイスとの比較という観点から、ジェラード 301XXについて取り上げてきましたが、今回からは、ほぼ同時期に発売されたウエアハウス 1000XXについて取り上げていきます。このウエアハウス 1000XXは、デッドストック状態での経年変化を再現したというDead Stock Blueと称される新しい生地を使用したことをセールスポイントにしている。ここでは、ジェラード 301XXのときと同様にシルエットと生地を中心に見ていきたいと思います。ディテールについては、ホームページ(ウエアハウス 1000XX)で取り上げていますので、そちらをご覧いただければと思います。ちなみに、この記事の大部分は、2021年の1月中に書き上げていたもので、記事の公開時点では、既に3か月ほど穿いてセカンドウォッシュも済ませていますが、ここでは書き上げた当時の内容のまま公開して、セカンドウォッシュ後の感想は、次回に改めて記事にしたいと思います。

1 生地の比較

 ウエアハウス 1000XXは、1946年モデルという大戦モデル直後の片面タブモデルをモチーフにしており、本来は、同時期のデッドストックのヴィンテージリーバイスを比較対象としたいところですが、残念ながらデッドストックは保有していないので、ジェラード 301XXのときと同じく、1953~4年頃の製造と思われるレザーパッチのリーバイス 504ZXXのデッドストックと、1955年頃の製造と思われるリーバイス 504ZXXのデッドストックを比較対象とします。ちなみに、8~9割ぐらいの色残りの大戦直後と思われるリーバイス 503BXXであれば保有しているので、次回の記事でこれと比較をしてみようかと思います。


 ウエアハウス 1000XXとヴィンテージリーバイス2本を並べてみた写真です
 先ほど比較対象としては適当ではないと述べたのですが、色味は、ウエアハウス 1000XXとレザーパッチのリーバイス 504ZXXは、似通っています。ヴィンテージの方がやや青みが強く、ウエアハウス 1000XXの方はグレーがかった色合いですが、あえて言えばという程度の違いです。ウエアハウス 1000XXは、若干色の濃さを強調しているかなという程度です。

 スラブ感については、かなり強めに感じます。他方で、ネップはあまり見られません。

 生地の質感については、ヴィンテージと比べると、相当異なり、織りが甘いなど、かなり疎になっているように感じます。こんなことをするのは私だけかもしれませんが、生地に口を当てて息を吐き出したとき、ヴィンテージデニムでは、呼気があまり生地を伝わらず、横にも漏れていくのですが、ウエアハウス 1000XXでは呼気が生地の間を抜けていくのがよく分かります。ヴィンテージリーバイスの質感ともかなり異なりますし、他のヴィンテージレプリカにもこうした質感のものは、あまり見かけないように思います。色落ちなどでのこだわりを出すための仕様かもしれませんが、「ヴィンテージ古着の忠実な復刻」を謳うブランドとしてこの質感は果たしてどうなのだろうかと疑問を持ちました。

2 シルエットの比較

 次に、ウエアハウス 1000XXのシルエットをヴィンテージリーバイスと比較してみます。







 ウエアハウス 1000XXとリーバイス504ZXXは、ほぼ同一のシルエットと言って良いかと思います。デッドストックをそのままトレースしたのかと思わせるほどです。あえて言えば、若干裾先に向かってウエアハウス 1000XXはテーパードがかかっていると言えますが、個体差の範囲内と言っても良い程度です。



 他方で、股上の深さは、ヴィンテージリーバイスとはかなり異なってります。ジェラード301XXも同様だったのですが、ウエストベルト1本分、ウエアハウス1000XXは股上が深くなっています。


 最後に、ジェラード301XXは、ヴィンテージリーバイスと比べてバックポケットの付く位置が異なっていましたが、ウエアハウス1000XXは、あまり変わらないようです。

3 まとめ

 以上のように糊を落としていない未着用の状態でのウエアハウス1000XXについて見ていきました。一言で言えば、シルエットに関しては、ヴィンテージリーバイスとかなり近いものになっている一方で、生地の素材感については、ヴィンテージとはかなり違うものになっているなというのが、私の印象です。先に述べたように、3か月してセカンドウォッシュした後の様子について、次回の記事にまとめる予定です。

2021年2月14日日曜日

JELADO 301XX、WAREHOUSE DEAD STOCK BLUE 1000XXをヴィンテージと比較してみる (その3 JELADO 301XX)

  前回は、2020年秋に発売されたジェラード 301XXをシルエットと生地の2点から見ていきました。その投稿の前から穿き込んで来ましたが、約3ヶ月ほどが経過しましたので、現状をご紹介していきたいと思います。サイズがやや大きかったため、ノリ落としのためのファーストウォッシュ後、自宅のガス乾燥機で乾かしています。また、この写真を撮る前にセカンドウォッシュをしています。洗剤は、2回の洗濯ともBEYONDDEXXを用いました。


 まずは、全体の写真から。

全体

うっすらと見えるヒゲ

同じくうっすらと見えるハチノス

 ほぼ毎日履いていましたが、所詮3ヶ月しか経過していないため、あまり目立った色落ちはしておらず、ヒザ頭の部分がほんの少し色落ちして、うっすらとヒゲとハチノスが付いている程度です。最初の2ヶ月まではほとんどヒゲ・ハチノスは見えませんでしたが、その後、急激にアタリが目立ち始めました。おそらく色落ちが激しくなるちょうど前ぐらいの頃合いかと思います。

 色落ちの度合いや違うのですが、ジェラード301XXの生地とデッドストックから穿き込んだギャラ入り紙パッチの生地、ユースドで購入したギャラなし紙パッチの生地を比較した写真です。

ジェラード301XXの生地の拡大写真


ギャラ入り紙パッチ期の生地の拡大写真

ギャラなし紙パッチ期の生地の拡大写真

 ジェラード301XXは色落ちが十分でないため確たることは言えないのですが、今の状態では点落ち・粒落ちよりも、縦落ちが目立つように窺えます。
 発色については、写真ではうまく表せなかったのですが、実物はかなり赤みの強くなっています。これは、糊を落とす前から見られましたが、色落ちしてよりその傾向が強くなったように感じられます。
 前回のブログでは、生地の色について
ギャラ無しのXXやBIG Eに見られるよなう色合いに近いと思われ、むしろレプリカらしさに乏しいかな?という印象を受けました。
と述べましたが、現段階では、生地の色合いだけでなく色落ちの様子についても、ジェラード301XXがターゲットにした年代(1950年代はじめから半ばまで)よりも新しい1960年代の生地に近いように感じられます。また、他のレプリカブランドのものに比べると、スラブ感が誇張されておらず、地味に映ってしまいます。レプリカジーンズのファンには、強いスラブ感を求める人が多いと思いますが、そういう方には物足りなく感じられるでしょう。
 前回のブログでも述べましたが、特筆すべきは生地の質感で、柔らかくしなやかな風合いでありながらもコシがあり、穿き進めていくにつれてヴィンテージに近いという印象がますます強くなりました。この点は、他のレプリカブランドではなかなか見られない特徴であり、セールスポイントかと思います。
 ちなみに、ファーストウォッシュ+乾燥機+セカンドウォッシュでの縮みによるサイズ変化は、次のとおりとなりました(ウエストは表記28インチ)。
 
        縮み前   縮み後
ウエスト    76cm   69cm
ヒップ     101cm   99cm
前股上    32.5cm   31cm
後股上      42.5cm  39.5cm
ワタリ     29cm   27cm
股下      90cm  82.5cm
総丈     122.5cm  112.5cm

 これからももう少し色落ちをさせて生地の真価を見ていきたいところです。だいぶアタリが出てきました。3か月といえども洗わずに穿き続けるというのは、衛生面の問題もさることながら苦行でもあるので、これからは洗濯の頻度を上げてきれいめに穿いていこうかと思います。
 とはいえ、プログでは、ウエアハウスの1000XXも取り上げていますので、その穿き込みもしなければならないのですが、しばらくは、同時並行で色落ちの具合を見ていきたいと思います。