2021年12月13日月曜日

JELADO 301XX、WAREHOUSE DEAD STOCK BLUE 1000XXをヴィンテージと比較してみる (その5 WAREHOUSE 1000XX)

   前回は、Dead Stock Blue 生地を使用したウエアハウス 1000XXをシルエットと生地の2点から見ていきました。今回は、3ヶ月着用後の状況をご紹介していきたいと思います。ノリ落としのためのファーストウォッシュ後、自宅のガス乾燥機で乾かし、今回の投稿の前にセカンドウォッシュをしています。洗剤は、2回の洗濯ともBEYONDDEXXを用いています。


 まずは、全体の写真から。





 3ヶ月間、ほぼ毎日履いていました。色落ちはまだ目立つほどまでは至っていませんが、アタリはしっかり付いています。




 さすがレプリカだけあって、まだ色落ちは目立たない程度でもアタリは付きやすく、ヒゲとハチノスはそれなりに見えるようになっています。


 次に、WAREHOUSE 1000XXがモチーフにしたヴィンテージの46モデルと比較してみます。ちょうど同じ程度の46モデルの503BXXがありますので、これを比較対象とします。



 
 色落ちの程度は、完全に揃えることはできませんが、写真で見る限りはかなり近いと見て取れると思います。その上でコメントすると、前回のブログで述べたように、ウエアハウス 1000XXは、「デットストックブルー」と称する生地だけあってデッドストックの段階ではヴィンテージのデッドストックにかなり近い色合いだったのですが、セカンドウォッシュの時点で、色合いがヴィンテージとは結構異なってしまったように思われます。具体的には、ヴィンテージの方が、青みが深く、その中にも若干の赤みが見えるのに対して、ウエアハウス 1000XXは、青みがやや表面的な上、赤みが感じられません。
 色落ちに関しては、セカンドウォッシュなのでまだなんとも言えませんが、多少色が落ちている箇所を見る限りは、ヴィンテージに近い色落ちを期待できるように見えます。
 生地の質感については、ウエアハウス 1000XXは、糊のついた状態では、すこしスラブ感がわざとらしいかと思いましたが、セカンドウォッシュの時点では、ヴィンテージのスラブ感に近いものがあると感じました。他方で、ヴィンテージリーバイスの生地は、柔らかさやしなやかさの中にもネバりやコシが感じられるのに対して、ウエアハウス 1000XXは、しなやかさに欠け、誤解を恐れず言えば、古くなった厚紙のような素材感です。いくら"ヴィンテージレプリカ"と言えども、ヴィンテージデニムとレプリカデニムでは方向性が大きく異なるところですので当然の違いといえばそれまでかもしれません。ただ、個人的には、前述のヴィンテージリーバイスの素材感は着用時の見た目や穿きやすさに大きく影響するところと考えているので、ヴィンテージの再現を謳うブランドの商品ということを踏まえれば、とても残念に感じました。
 ファーストウォッシュ+乾燥機+セカンドウォッシュでの縮みによるサイズ変化は、次のとおりとなりました(ウエストは表記28インチ)。ワンウォッシュ後に裾上げをしているため、股下と総丈は記載していません。
 
        縮み前   縮み後
ウエスト    78cm   74cm
ヒップ     105cm  101cm
前股上    30.5cm  28.5cm
後股上       40cm  38.5cm
ワタリ    28.5cm   27cm

 個人的には「仏作って魂入れず」といった印象を持ってしまい残念な出来でしたが、多くのファンを抱えているブランドの商品だけあって、ブランドのファンが好みそうなディテールや質感は、しっかりと押さえた一本なのかもしれません。ヴィンテージジーンズとレプリカとの違いを改めて感じさせる経験でした。

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